聴診器のお手入れ方法|メーカーに聞いた正しい消毒・保管方法で長持ちさせよう
聴診器は、毎日の業務で欠かせない大切なアイテム。
患者さんに触れる機会が多いからこそ、衛生的に保ち、長く快適に使うためのお手入れが大切です。
「アルコールで拭いても大丈夫?」「チューブがベタついてきたらどうすればいい?」など、
お手入れ方法に迷うことはありませんか?
そこで今回は、リットマン®聴診器のメーカー ソルベンタム合同会社のマーケティング担当 石橋さんにお話を伺い、
正しいお手入れ方法や消毒方法、保管時のポイントを教えていただきました。
毎日使う大切な聴診器を長持ちさせるために、ぜひ参考にしてください。
協力/ソルベンタム合同会社
https://www.littmann.jp/
聴診器のお手入れの重要性
今回お話を伺ったのは、
リットマン®聴診器のメーカー ソルベンタム合同会社のマーケティング担当 石橋さん

聴診器は毎日使うものだからこそ、定期的なお手入れで性能を維持し、衛生を保つことが大切です。」と話す石橋さん。
正しい方法で定期的にお手入れを行うことで、聴音性能を維持しながら、チューブの劣化を防ぎ、美しい状態を長く保つことができます。
各パーツの清掃方法
サスペンデッド・ダイアフラム、ノンチルスリーブ、イアーチップは、取り外して清掃する事ができます。

【サスペンデッド・ダイアフラム】
取り外し:摩擦力のある手袋を使い、親指で押し上げて外す
清掃:アルコール綿・石鹸水・第四級アンモニウム塩含浸ワイプで清拭
再取り付け:柔らかい側をリム溝に差し込み、端を押さえつける
【ノンチルスリーブ】
取り外し:持ち上げるように外す
清掃:アルコール綿・石鹸水・第四級アンモニウム塩含浸ワイプで清拭
再取り付け:ベルに引っ掛け、引っ張りながら全体を覆う
【イアーチップ】
取り外し:強く引っ張って外す
清掃:アルコール綿・石鹸水・第四級アンモニウム塩含浸ワイプで清拭
再取り付け:完全に乾いてから押し込み、しっかりはめる
聴診器の消毒
患者様の診察が終わるたびに清掃し、有機物質を除去して、定期的に消毒する事をおすすめします。
お手入れに使用可能な洗浄液
✓ 中性の石鹸水
✓ 消毒用アルコール (70%のイソプロピルアルコール)
✓ 2%の漂白剤液 (チューブ部分が色落ちすることがあります。必要最低限の使用をおすすめします。)
✓第四級アンモニウム塩含浸
以下はお控えください。
✕ 手指用消毒剤を使用すること
✕ 聴診器を何らかの液体に浸けること
✕ 聴診器に何らかの滅菌処理を行うこと
すすいだり、浸したりしないでください。
アルコール綿や石鹸水などの適切な洗浄液に浸したワイプで清拭してください。
聴診器の保管
聴診器を適切に保管することは、長持ちさせ、本体や各パーツのダメージを防ぐために重要となります。
ポイント
• 聴診器を極端な高温または低温にさらさないでください。
• 聴診器は直射日光を避けて保管してください。直射日光を浴び続けると、チューブが固くなります。
• 塗料や油類の近くに聴診器を置いたり、保管したりしないでください。
• 重いものを聴診器の上に置かないでください。大きく反るか曲がる可能性があります。
• きつく折り曲げてポケットに収納しないでください。
交換や修理を知らせる4つのサイン
聴診器は、経年摩耗しがちなツールです。
以下のサインが出たら、パーツ(交換部品)の取替えや新しい聴診器の購入をおすすめします。
1. パーツ(交換部品)が摩耗しているか、日光にさらされて痛んでいる。
2. 長期にわたり皮脂に接触しているために、チューブが固くなっているか、ひび割れしている。
3. 水に浸かるなどして、聴診器の機能が失われている。
4. ダイアフラム、イアーチップ、ノンチルスリーブが破れたり傷ついている。
お手入れしやすい「シルク調仕上げ」シリーズにも注目
毎日使う聴診器は、日頃のお手入れだけでなく、汚れが付きにくく、お手入れしやすい素材を選ぶことも快適に使い続けるポイントです。
石橋さんによると、2024年に発売された**「シルク調仕上げ」シリーズ**は、従来の高い聴音性能はそのままに、より快適に使えるようチューブ表面を改良したモデルとのこと。
「従来の性能を維持しながら、使う人の快適性を追求したシリーズです。」(石橋さん)
特殊コーティングを施したチューブは、まるでシルクのようななめらかな手ざわり。
べたつきや髪・ユニフォームへの付着を軽減し、お手入れもしやすい仕様になっています。
シルク調仕上げシリーズの特長
・さらっと快適な手ざわり
チューブのべたつきを抑え、髪やユニフォームが絡みにくい。
・汚れや傷が付きにくい
皮脂やアルコールにも配慮したコーティングで、美しい状態を保ちやすい。
・お手入れしやすい
表面の摩擦が少なく、軽い力で汚れを拭き取りやすい。
・選べるカラー展開
落ち着いたくすみカラーを含む豊富なラインアップ。
「スクラブとのコーディネートを楽しめるカラーも多く、医療現場でも好評です。」(石橋さん)
まとめ
聴診器を長く快適に使うためには、日頃の正しいお手入れを続けることが何より大切です。あわせて、お手入れのしやすさや快適な使い心地を重視したモデルを選ぶことで、毎日の業務がより快適になることもあります。
そろそろ買い替えを検討している方は、お手入れのしやすさにも配慮した「シルク調仕上げ」シリーズも選択肢の一つとしてチェックしてみてはいかがでしょうか。
よくある質問(FAQ)
Q. 聴診器は毎日消毒したほうがいいですか?
A. 患者さんに触れる機会が多いため、使用状況に応じて適切に消毒しましょう。
詳しい方法はメーカーの推奨方法をご確認ください。
Q. アルコールで拭いても大丈夫?
A. 使用できる消毒剤はメーカーの推奨に従いましょう。
種類によっては劣化の原因になる場合があります。
Q. チューブがベタベタしてきました。
A. 劣化が進んでいる可能性があります。お手入れで改善しない場合は交換や買い替えをおすすめします。
Q. 保管するときに気を付けることは?
A. 高温・直射日光を避け、ケースなどで保管すると長持ちしやすくなります。
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おすすめの聴診器
ナースリー編集部より
今回、メーカーの方にお話を伺い、ホコリや皮脂などの汚れが、聴診器の劣化を早めたり、聴音性能に影響を与えたりすることがあると知りました。
忙しい看護師さんや医療従事者の方にとって、こまめにお手入れの時間を取るのは難しいかもしれません。しかし、今回ご紹介したポイントを押さえれば、ちょっとした隙間時間でも無理なくお手入れできます。ぜひ日々の習慣に取り入れてみてください。
それでも「なかなかお手入れができない…」という方は、交換用パーツを用意しておいたり、買い替えを検討したりするのも一つの方法です。
また、「大切な人から聴診器を譲り受けた」というお話を伺うことがあります。お世話になった教授や先輩から贈られた一本など、思い出が詰まった聴診器をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
そんな大切な聴診器を長く愛用するためにも、ぜひ今回のお手入れ方法を参考にしていただけたら幸いです。
さらにナースリーでは、「みんなは聴診器をどこで選んでいる?」をテーマに、購入場所や選ぶ際に重視しているポイント、人気カラーなどをアンケートで調査したコラムも公開しています。聴診器選びの参考に、ぜひあわせてご覧ください。
協力/ソルベンタム合同会社
https://www.littmann.jp/


















